【第5中足骨疲労骨折(ジョーンズ骨折)】中・高校生のスポーツ選手に多い怪我③

スポーツ障害

第5中足骨骨折は主に2つの骨折が有名です。
1つは中足骨の中で一番多い下駄骨折(第5中足骨基底部骨折)。
もう1つが難治性のジョーンズ骨折(第5中足骨疲労骨折)です。
今回は主にジョーンズ骨折について説明させて頂きます。
 


 

発生原因と症状

第5中足骨は最も足の外側にある為、地面からの衝撃を直接受けやすいという条件下にあります。
ランニングやジャンプ動作による過度の体重負荷が長時間足部アーチに繰り返し加わることで発生するオーバーユーズ(使い過ぎ)に起因するスポーツ障害です。
疲労骨折は金属疲労(金属板の折り曲げ運動)と同様に繰り返し負荷が中足骨に加わって発生するものです。
また痛み始めは、レントゲンにも異常が出にくく、どうしても痛みがあるままスポーツを続ける人も多くなってしまいます。
痛みがあるままプレーを続ける事で、疲労骨折が完全骨折になってしまうこともあるので、痛みが続く場合は原因となるスポーツをしばらく休むことが必要です。
また第5中足骨は、血行が他の部分に比べて少ないので、骨が癒合しにくい為、治りにくくなります。

治療方法

超音波を主に使用します。
治療効果としては、細胞内カルシウムの増加や線維芽細胞を増殖させる働きがある為、修復期の仮骨形成を促進する効果が期待できます。
また状況に応じて、ストレッチや筋力増強訓練等の指導も行います。
更に外側部の縦アーチを守る為、足底板(インソール)をシューズに入れることを勧める場合もあります。


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